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おばあさん猫・ムニとヒトミと、ちょっとグーちゃん

今から18年前、東京からイタリアのトリノへ移り住んだ私と愛猫ム二とヒトミ。今では21歳を超えた二匹たちとの暮らしぶりや、老猫介護苦労話、新しくやって来たラブラドールのグーちゃんとの楽しくて切ない記録です。

2015年1月25日 終わりの始まり

 

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金曜日からまた、急に食欲がなくなってきた。

ボケ老人は、食べたことを忘れてしまって際限なく食べたがる、
なんて話を聞いたことがあるけれど、
つい何日か前はまさにそんな感じで驚くほど食べていたのに、
昨日から、好きな餌を入れたお茶碗を鼻の近くへ持って行っても、
ちょっと匂いをかいだだけで、ぷんと横を向いてしまう。


4月で22歳になる愛猫、ムニのことだ。


3歳の時に私と一緒にイタリアへ来て、
それ以来ずっとずっと一緒に暮らしてきた。
なんだ、猫か、と思う人もいるだろうけれど、
私の半生近くをともに過ごし、
私をずっと見ていてくれた大切なムニである。

11月に一度危篤状態になって覚悟もしていたのだけれど、
まさかの復活を遂げ、ここのところは
大きな声でうるさいぐらいに鳴いていた。
後ろ足が引き攣れていて歩くのは覚束ないし、
自分の寝床のカゴから降りることもできなくなっていたけれど、
お腹がすいた、水が飲みたい、おしっこが出たからきれにしろ、
抱っこしろ、とことあるごとに大きな声で私を呼んでいた。

それがまた、11月と同じ状態に陥ったと言っていいと思う。


でも今度は、もっと深刻なんだろう。
なぜって、前足までも動かなくなってきて、
自分の力で一瞬たりとも立っていることができなくなってしまったから。
今までは後ろ足がヨロヨロして転んでも、
前足で支えて座っていることはできていた。
ところが22日の日に、突然、前足もぐにゃっとまがって
力がなくなった。私が後ろから支えて助けても、
離せばすぐにコロン、と横たわってしまう。
あれ? と自分でも思ったのだろうか。
その翌日から食べる意欲をなくした、いや、食べるのを止めた、
そんなふうに見える。
そして前にも増して手足がとても冷たい。
可愛らしい三角の耳も、ヒンヤリしている。

何かにつけて私を呼ぶのは同じだが、声はとても小さくか細くて、
別の部屋にいたら聞こえないほどだ。だけど、
その小さな声を聞きつけて私が抱き上げると、
満足したように目をつぶってじっとしている。

ご飯は食べない。水を少し飲む。
こんなに小さく、軽くなってしまったムニに、
お願い、もう少し一緒にいてよ、と頼むのはもう、酷なんだろうか。

(文頭に貼った写真は元気だった数年前のもの。ベッドで一緒に寝て甘えるムニ)