おばあさん猫・ムニとヒトミと、ちょっとグーちゃん

今から18年前、東京からイタリアのトリノへ移り住んだ私と愛猫ム二とヒトミ。今では21歳を超えた二匹たちとの暮らしぶりや、老猫介護苦労話、新しくやって来たラブラドールのグーちゃんとの楽しくて切ない記録です。

よろしく頼むよグレース

体温が下がってきているムニが寒くないように、
寝床にしているカゴにムニを横たえ、
タオルでくるんだジェル状の湯たんぽを身体の下に入れ、
毛布をかけてあげているのだけれど、
夜中はそれでも寒いかもしれないと心配になる。


だから、キッチンの薪のストーブを寝る直前まで燃やしておいて、
そのそばにムニの寝床をおいてみた。ここなら家族がみんな
寝てしまって、薪を足す人がいなくなっても、
火が消えてからずいぶん温かさが続くから。

でもここだと、ムニが小さな声で私を呼んでも聞こえない。
具合が悪くなってもわからないし、
もしも、もしも、夜中に逝ってしまうようなことがあっても、
気がつくことができない。
そう思うと、なかなかベッドルームへ行くことができない。

一昨日は、未使用のトイレシートにくるんで
ベッドで一緒に寝てみたけれど、
落ち着かないのか嫌がって鳴いたのでやめた。
年をとって甘えん坊になってきて、
私と一緒に寝るのが大好きだったけど、
もっと老化が進んで足が悪くなって以来、
自分では降りられない高さにいるのが嫌なのか、
一緒に寝なくなった。

 

きっと明日の朝、また会える。まだ大丈夫だよね。
いや、やっぱり一緒に二階で寝ようかな、と
毎晩ストーブの前で葛藤が続く。
キッチンの隣の居間のソファを占領して寝ているグレースに、
よろしく頼むよ、と念押しして二階へ寝に行く私。

あまり頼りになりそうもない感じだけど↓

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