ムニの旅立ち
2015年1月31日1時15分
夕べ、今夜は一緒にベッドで寝ようと思い、
ベッドを汚さなよう新しいトイレシートを敷いたり、
ムニ用の湯たんぽを温めたりして準備をし、
ベッドに横たえてすぐ、
口がかすかにカチカチと何度か動いた。
そして、はふ、はふ、はふ、と
3回ぐらい大きく息をした。
それが最後の彼女の呼吸だったみたい。
しばらくして、え、まさか、と思って
鼻先に手をあててみても、お腹を触ってみても、
もう生きている証拠がなくなっていた。
昨日は夜、小さなイベントがあって、
その食事作りをしていて私はずっと忙しく立ち働いていた。
キッチンの私の側で、ムニはずっと眠っていた。
イベントが終わって帰ってきて、
そして私のベッドの中で逝ったムニ。
まるで私がちゃんと看取れるように待っていてくれたように。
考えてみると今日は2015年。
1993年の4月に生まれたムニが2015年の今日まで
生きていたなんて、ほんとうにすごいことだ。
こんなに長い間、ずっと私のそばにいてくれて、
時に孤独なイタリア暮らしを支えてくれて
ほんとうにありがとう。
また会えるその日まで、寂しくて悲しいけど、がんばるよ。
そんなことしちゃいけないのかもしれないけど、
気持ち悪いって言われるかもしれないけど、
少しずつ固く、冷たくなって行くムニを抱っこして
ベッドで朝まで一緒に眠った。