おばあさん猫・ムニとヒトミと、ちょっとグーちゃん

今から18年前、東京からイタリアのトリノへ移り住んだ私と愛猫ム二とヒトミ。今では21歳を超えた二匹たちとの暮らしぶりや、老猫介護苦労話、新しくやって来たラブラドールのグーちゃんとの楽しくて切ない記録です。

ムニの旅立ち

2015年1月31日1時15分

 

夕べ、今夜は一緒にベッドで寝ようと思い、

ベッドを汚さなよう新しいトイレシートを敷いたり、

ムニ用の湯たんぽを温めたりして準備をし、

ベッドに横たえてすぐ、

口がかすかにカチカチと何度か動いた。

そして、はふ、はふ、はふ、と

3回ぐらい大きく息をした。

 

それが最後の彼女の呼吸だったみたい。

しばらくして、え、まさか、と思って

鼻先に手をあててみても、お腹を触ってみても、

もう生きている証拠がなくなっていた。

 

昨日は夜、小さなイベントがあって、

その食事作りをしていて私はずっと忙しく立ち働いていた。

キッチンの私の側で、ムニはずっと眠っていた。

イベントが終わって帰ってきて、

そして私のベッドの中で逝ったムニ。

まるで私がちゃんと看取れるように待っていてくれたように。

 

考えてみると今日は2015年。

1993年の4月に生まれたムニが2015年の今日まで

生きていたなんて、ほんとうにすごいことだ。

こんなに長い間、ずっと私のそばにいてくれて、

時に孤独なイタリア暮らしを支えてくれて

ほんとうにありがとう。

また会えるその日まで、寂しくて悲しいけど、がんばるよ。

 

そんなことしちゃいけないのかもしれないけど、

気持ち悪いって言われるかもしれないけど、

少しずつ固く、冷たくなって行くムニを抱っこして

ベッドで朝まで一緒に眠った。