おばあさん猫・ムニとヒトミと、ちょっとグーちゃん

今から18年前、東京からイタリアのトリノへ移り住んだ私と愛猫ム二とヒトミ。今では21歳を超えた二匹たちとの暮らしぶりや、老猫介護苦労話、新しくやって来たラブラドールのグーちゃんとの楽しくて切ない記録です。

ムニの誕生日

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今日はムニの誕生日。22歳に3ヶ月届かなかったけど
1993年4月25日に生まれたムニは、
とてもきれいで、猫らしい猫だった。

お祖母さまをアメリカンショートヘアに持つムニは、
おでこと身体の一部にアメショーらしきシマがあり、
全体的にはベージュとグレ-が混ざった綺麗な色をしていた。
大人になって太ってからはシマがずいぶんのびてしまって、
全体的にベージュな猫でちょっとグレ−、みたいな感じになった。

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いつも寝てる写真ばっかりだなあ、だってかわゆいんだもんね

 

目もパッチリと大きくて美人だったけど、
しっぽが生まれつき短く曲がったお団子しっぽだったので
ムニを褒める友人たちと「モデルはできないね」と笑ったものだった。

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 しっぽが丸くて短いからうさぎみたい、とウサギ年の年賀状に採用したり。

 

運動能力の高さには驚いた。
私の背よりも高い本棚やクローゼットの上に
ひらりと飛び乗って私を仰天させた。
猫も犬も飼ったことがなかった私は
動物ってすごいなあ、と感動した。
尊敬したと言ってもいいかもしれない。
人間は人間が世界の頂点みたいに思って威張っているけれど、
それは頭がよかったからいろいろな道具を生み出せたというだけで、
その道具がなかったらこんなちっちゃな子猫ちゃんにも
全くかなわないじゃないの、と。
私は高校の時バレーボール部で、背は高くないけど
ジャンプ力がなかなかすごいと褒められていたけど、
それでも垂直跳び60センチ弱。
マイケルジョーダンだって助走をつけて127センチだって。

ところがムニは2メートルだよ。
身長(体高)の割合で考えたら、ほんとうにすごいよ。
ムニのおかげで、私の世界観が変わったと言ってもいい。
人間至上主義みたいな考えは違うよね、というような。

ジャンプして飛んでいるハエをパチン、と
つかまえたりなんか、人間には絶対できないでしょ(笑)

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甘えたい時、温かくなりたい時には
私の膝に乗ったり布団に入って来る時もあるけれど
抱っこされるのは好きじゃない。
とてもおしゃべりで、「ムニや」「ムーにゃん」と
話しかけると「うにゃん」といつも返事をしてくれた。

私が外出から帰ってくると
いつも玄関までやってきて、猫が甘える時によくやる
オデコを地面にこすりつけるポーズをとる。
こすりつけ過ぎて、最後は必ずでんぐり返しになっちゃったね。

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そんなムニが大好きだった。
そして今も大好き。
ムニ、お誕生日おめでとう、
生まれてきてくれて、私のところへ来てくれて
ほんとうによかった。

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生クリームやスポンジケーキが大好きだったムニへ。